Cerevoから新しく発売された映像配信機器のLiveWedgeを初回発送分で入手し、1週間ほど使ってみたのでレポートします。
以前に、発売前のCerevo LiveWedgeを触ってきましたという記事を書いてから、実際にLiveWedgeを購入し、しばらく使ってみた感想を描いてみたいと思います。
いざ、開封の儀
台形型の化粧箱に入っていました。製品のシルエットを表している形だと思います。
さらに開けると箱の中には、LiveWedge本体、ACアダプタ、セットアップガイド、ファイームウェア更新のお願い、iPad固定用のゴムパーツが入っていました。
本体の上面はソース選択用の4ボタン、決定/戻るボタン、ホイールスイッチがついています。
使ってみた感想
現場に実践投入はまだしていないのですが、Ustreamで2日ほど連続配信をしてみたところ、LiveShellを出しているCerevoなだけあり、画質と音質共に申し分なく、配信が停止することもありませんでした。今までPCを使ってキャプチャボードとFMLEを立ち上げてといった構成から変わりそうです。
ただ、普通の放送機材と違い、キーイングなどの概念が微妙なので少し戸惑うこともおおそうです。
不具合
前回、LiveWedgeの発売前の体験会のフィードバックから、いくつかファームウェアアップデートで対応した部分もあるそうですが、多くのタスクがあったり、iPadアプリはAppleの審査がありと、すべての不具合を修正するにはまだまだ時間がかかりそうです。
ファームウェアアップデートはおよそ1週間に1度くらいのペースで更新されています。
Cerevo LiveWedge用のFacebookグループがあり、不具合や機能の要望などのスレッドも立ちコミュニティとしては活発に動いている様子が確認できます。実際に不具合の報告をするとCerevoのの岩佐社長がコメントしてくれたりもします。
最近困っているのは以下の現象。
- 物理ボタンは押した瞬間ではなく押して話した時に動作する
- 音声のスライダー操作が滑らかに行かず、音声の出力にも問題が出る
リバースエンジニアリング
LiveWedgeが届いてからUDPやTCP周りの通信を解析していました。
とりあえず、作れるものとしてLiveWedgeのアプリから操作する配信のダッシュボード画面をPCでいじれるようにするnpmモジュールを公開しました。
https://github.com/miyukki/lw-remote
こんな感じで、PCで配信のダッシュボード画面を見ながらiPadではスイッチングを行なうことができます。
元々iPadを持っていない人でも対応していたのですが、脆弱性を報告したところ塞がれてしまいました。
そのうち、スイッチャーのコマンドを自由に送れるnpmモジュールも公開したいと考えています。
今のところちょっと高めのおもちゃということで色々遊んでいます。実はもう蓋を開けて中身を探ったりしてるのですが、それについてはまた別の記事で…